HIV患者にも使用するニューキノロン系のクラビット

クラビットが市場に登場したことによって性感染症に悩まされる人の多くが助けられるようになりました。日本において最も多いとされる性感染症はクラミジアに対する感染であり、古くからあるペニシリン系やセフェム系の抗生物質はクラミジアに対して有効ではありませんでした。クラミジア感染に対して有効性を示す抗生物質の一つがニューキノロン系に属するクラビットであり、これによって性器クラミジアの治療が容易に達成されるようになったのです。マクロライド系、テトラサイクリン系の抗生物質もクラミジアに対して有効であり、現代ではこの三種類の中から適切なものを選んで投与するというのが基本的な治療法となっています。クラビットを代表とするニューキノロン系の抗生物質はマクロライド系、テトラサイクリン系と比べても適応菌種が多く、様々な病気の治療に用いられてきています。こういった広範囲の病原菌に対する有効性があるという特徴はHIV患者にとっても大きなメリットです。HIVに対して有効ではないものの、多様な病気にかかりやすくなってしまっているHIV患者にとっては治療薬としても予防薬としても使用することができるからです。免疫系の細胞がHIV感染してしまうことによって免疫力が低下し、様々な感染症が起こりやすくなってしまうのがHIV患者の特徴であり、病気を治すことよりも予防することが重要になります。しかし、感染症が流行しているときにはリスクが高くなってしまうのは事実であり、その際にクラビットを予防投与することによって様々な細菌に対する感染を予防する事が可能になります。そういったメリットを持っているのがニューキノロン系のクラビットなのです。